兵庫県 JA兵庫南

六条オオムギの可能性と魅力をさらに広めたい!

2022年8月号

県立農業高校や食品メーカーと共同で麺やパンなどを開発

 JA兵庫南管内の東播磨地域は、西日本有数の六条オオムギの生産地です。営農組合を中心に栽培される六条オオムギは、おもに麦茶などに加工され、全国へ届けられます。
 オオムギは低糖質で食物繊維が手軽にとれることから、昨今、健康志向の高まりとともに注目されています。JAでも、お米といっしょに炊くとぷちぷちとした食感が楽しめる「米粒麦」や、小麦粉の代わりに幅広く活用できる「大麦粉」の販売を始めました。また、県東播磨県民局、県立農業高等学校(加古川市)、神戸市の食品メーカー㈱オイシス、JAの4者で連携協定を結び、新商品の開発や消費者へのPRなど、産・学・官が協力して課題に取り組んでいます。
 JAが、特産化をめざして六条オオムギ『シュンライ』の栽培を推進したのは30年ほど前。春の訪れを告げ、恵みの雨を呼ぶ「春雷」と名づけられたこのオオムギと共に、JAはまた大きな転換期を迎えようとしています。
(髙見香織)