岩手県 JA江刺
「江刺金札米」に封入されていた大黒立像を発見!
「江刺金札米」は今年100周年を迎えるJA江刺のブランド米です。昭和初期(昭和5〜15年ごろ)には、ほんものの証しとして米俵に「金札」を付け、出荷する貨車の中の一俵に、鋳物の大黒様を封入していました。しかし、太平洋戦争の影響などで姿を消し、これまで実物が確認されることはありませんでした。
ところが、最近この「大黒立像」が、奥州市江刺の旧家の神棚で見つかったのです。発見された銅製の大黒様は、高さ7.1cm、幅4.8cm、奥行き3.9cm、重さ127g。下に2つの穴があいており、麻ひもを通して俵の中に固定していたと考えられます。
JAの小川節男代表理事組合長は「100周年を迎える今このときに史実を確認できたことを、驚きとともにたいへん光栄に思います。先人の思いを受け継ぎながら、生産者とこれからも江刺金札米の価値を未来につないでいきたいです」と話しました。
(小菅 恵)