岡山県 JA晴れの国岡山

代々受け継いできた千屋牛の繁殖を親元就農で守る

2021年4月号

今年は丑年! 千屋牛の繁殖をますますがんばります

 新見市の和牛繁殖農家である原健嗣さんは、後継者として親元で就農することを決めました。祖父と父から経営ノウハウを教わりながら、千屋牛の素牛となる優良な子牛の生産に向け、日々努力しています。
 就農して6年たち、現在は繁殖牛13頭、子牛12頭を飼育。祖父や父が守ってきた繁殖能力の高い系統牛を引き継ぎながら、1年1産を目標に、安定した経営を模索しています。家畜人工授精師の資格を取得して、初めて受胎に成功し出産に立ち会えたときは感動したと言います。父が営む水稲8haとの耕畜連携で、稲わらを粗飼料として全量を自給。まわりのベテラン農家からのアドバイスも謙虚に聞き、情報交換を通じてレベルアップをめざしています。
 原さんは3年前に結婚。「張りあいが出て、2.5人分の仕事ができます。子どもが生まれて、責任感も強くなりました」と笑顔。若手和牛繁殖農家の将来は、夢にあふれています。
(名越洋美)