和歌山県 JA紀南

伐採跡地の自然回復をめざし植樹に取り組む

2021年4月号

植樹活動はSDGsの目標達成の第一歩です

 植林木の伐採跡地を元の自然の姿に戻そうと、JA紀南は「照葉樹の森づくり運動」に取り組んでいます。昨年12月には田辺市中辺路町の山林で地域の団体や住民、JA職員ら45人が参加して、ウバメガシやイチイガシなどの苗木約500本を植樹しました。
 この活動は地域の環境保全団体とJAが連携して2009年からスタート。SDGsにも通じる活動で、これまで伐採跡地約4.5haに、1万1900本を植樹してきました。当日は参加者が鍬で深く土を掘り起こしながら、ていねいに等間隔に植えていきます。1時間ほどで約50aの伐採跡地にすべての苗木を植樹しました。
 環境保全団体「いちいがしの会」の家高靖久会長は「自然林はわたしたちが生きるためにたいせつな役割をいくつも担っています。子や孫の時代、100年先、200年先を見すえて毎年少しでもこの活動を続け、自然の森を復活させたい」と語っていました。
(北村万里奈)