兵庫県 JAみのり

もち麦を地域の特産品に

2020年8月号

蒸しもち麦やスープなどの商品となる喜び

 JAみのり加東営農経済センターでは、水稲の転換作物として『シロガネコムギ』の栽培を推奨してきました。しかし熟期が遅く田植え準備に影響してしまうことが課題でした。
 そんな折、加東市に工場を構える昆布巻や煮豆などの総菜専門の食品会社から「地場産のもち麦を使って商品をつくりたい」という申し出があったのです。そこで2017年の秋、生産者と共に試験栽培を始めることになりました。
 圃場を巡回したり、講習会をおこなったりと、生産者と試行錯誤しながら検証を繰り返し、19年7月、JA全農を通じて同社へ出荷。11月からJAの農産物直売所「ふれすこ」や県内のスーパーなどで商品の販売が始まりました。売れ行きは好調で、20年産からは市内のシロガネコムギをもち麦に全面転換しています。これからは、地域の特産品へとステップアップできるよう、品質向上、収量アップ、安定生産を目標に掲げ、生産者と共に育てていきます。
(藤本綾子)