福井県 JA敦賀美方

お正月のごちそう「にしん寿司」作り講習会

2020年3月号

一緒に作業するので部員同士の交流も図れます

 JA敦賀美方敦賀支部農産加工クラブは、毎年12月に敦賀市の郷土の味「にしん寿司」の講習会を催しています。この「にしん寿司」は昔、北前船によって北海道から運ばれたニシンや昆布を活用した保存食として地域に根づき、正月や祭礼など、おめでたいときの料理として、今日まで伝わったものです。
 当日、参加者は材料のダイコンやニンジン、身欠きニシンの下ごしらえを各家庭で済ませて持参。これらと米麹を順番に丸い桶いっぱいになるまで重ねていきました。ニンジンが細切りだったりかわいい花形だったり、切り方にも家庭の個性が出ています。最後のしょうゆ、酒、みりんでの仕上げは自宅に帰ってから。各家庭では、重石をのせて、しっかりと漬けこみます。
 参加者は和気あいあいと慣れた手つきで作業もスムーズ。家族の笑顔を思い浮かべながら、「いいお正月を迎えられるといいね」などとおしゃべりが弾み、愛情いっぱいの講習会となりました。
(野村佳代)