広島県 JA芸南
食農教育で伝統の赤土ジャガイモを未来へつなぐ
広島県東広島市安芸津町は古くからジャガイモの産地として有名です。春作と秋作の年2回栽培され、畑の土には珍しい赤土を選んで作付けされることから、「マル赤馬鈴薯」と呼ばれています。赤土の農地は限られていて、生産量は多くありませんが、独特の甘みやうまみがあり、地域の消費者からは希少なジャガイモとして親しまれています。
JA芸南ではこの産地を守り、未来の生産者となる人材を育てようと、安芸津町にある市立木谷小学校の3年生に毎年、ジャガイモの植えつけと収穫体験、料理実習を実施しています。JA芸南青壮年連盟の盟友や女性部員、農家のみなさんが協力してその栽培技術や昔ながらの調理法を教えます。
2009年に始まったこの取り組みも13年がたち、最初の活動に参加した児童はもうすぐ社会人になろうとしています。彼らがさらに次の世代を育ててくれるよう願いながら、今後もこの食農教育活動を続けていきます。
(久保勝義)