青森県 JAつがるにしきた
津軽地方に伝わる笹餅と柿餅の味を広く伝えたい
JAつがるにしきた女性部つがる支部は昨年12月、地元飲食店の店長として働く小松ゆり子さんを講師に迎え、笹餅と柿餅作りに挑戦しました。どちらも古くから津軽地方で作られている餅菓子。笹餅は笹の殺菌効果を生かした郷土料理の一つで、ひもで縛らない包み方が特徴です。材料はもち粉、あんこ、砂糖、塩、水、笹の葉だけ。生地を混ぜるのも丸めて笹の葉に包むのも、すべて手作業でおこないます。
餅は小松さんが用意し、笹は夏に山で採って冷凍したものを、解凍と消毒を兼ねて熱湯でゆでました。餅を笹で包むのは簡単そうに見えますが、手に取る餅が大きすぎるときれいな形にならず、苦戦する場面も。講師の指導の下、きれいな三角形の笹餅を完成させました。柿餅は干し柿を手で割いて中にあんこと餅を詰め、柿とゼラチンを混ぜた液でコーティング。つややかに仕上がりました。小松さんは「これからも地域の味をみんなに広げていけたら」と話しています。
(三浦朱里)