岡山県 JA晴れの国岡山

島民の暮らしを支える水曜市と火曜市を運営中です

2022年11月号

2つの市は高齢化が進む島の生命線になっています

 JA晴れの国岡山白石島支店のある白石島は、30余りの島々が点在する笠岡諸島の中心に位置します。それぞれの島には日用品を販売する商店が少なく、食料品などは本土まで買いに出向かなければなりません。
 そこでJA支店が生活の手助けになればと、2015年に真鍋島で毎週水曜日に新鮮野菜を販売する「水曜市」を始めました。それに続いて白石島でも、3年前から毎週「火曜市」を開始。早朝から職員が本土のJA直売所で買い付けた野菜や果物、弁当、巻きずし、パンなどを車に積み込み、フェリーや海上タクシーで各島へと運びます。開市前には到着を待ちわびる島民が支店入り口に並び、品物を陳列する間もないほどです。
 来店客の多くは常連で、「ここに来たらみんなに会えるし、いろんな食料品が買えます。楽しみにしているの」と、笑顔が広がります。支店職員全8人で運営する「市」は、島民からの支持を得て、高齢化が進むなかで元気確認の役割も担っています。
(渡辺由紀)