みんなでにぎったおにぎりから味の記憶を育てたい

　佐渡市には大小合わせて30か所の幼稚園や保育園があります。JA佐渡女性部はシャカシャカおにぎり作りや食農教育紙芝居などを通じて、園児たちの食農教育に力を注いできました。
　2年前からは佐渡の新米コシヒカリ「佐渡市認証米」を市内の園児に届けています。昨年11月には保育園で新米の贈呈式とシャカシャカおにぎり作り体験授業を実施しましたが、この新米の贈呈は、コロナ禍で出前授業に取り組めなくなるなかで、自宅でお母さんといっしょにおにぎり作りを楽しんでもらえたらと、アイデアを出したものです。
　振り返れば、わたしたちが幼かった頃の記憶はおぼろげながら、食べ物の味というのは不思議と覚えています。「三つ子の魂百まで」と言うように、幼い頃から食べ物にたいするていねいな向き合い方を伝えていきたいです。大人になっても手作りの味をしっかり記憶に残していてもらいたいと願っています。
（金子義隆）